「無料体験を受けてみたけれど、画面の前で固まって全然しゃべらなかった……」
そんな子どもの姿を見ると、
「うちの子、人見知りだからオンライン英会話は向いてないのかな?」
と思うかもしれません。
でも、そこで一度考えてみてほしいことがあります。
本当に「人見知りだから」話せなかったのでしょうか。
オンラインで知らない人と話すのが初めてだった。
1対1で話すことに慣れていなかった。
外国人と話した経験がなかった。
先生のテンションに圧倒された。
英語は分かっていたけれど、口に出す勇気が出なかった。
子どもにとっては、「オンライン英会話」というひとつの体験の中に、いくつもの「初めて」が重なっていることがあります。
この記事について
この記事では、「人見知りだからオンライン英会話は向いていない」と決めるのではなく、子どもが安心して話せる条件をどう見つけるかを考えます。
英語学童の運営現場で、英語が初めての子どもたちを長く見てきた経験も交えながら、無料体験で見てほしいポイントや講師選びについて紹介します。
人見知りだからオンライン英会話で話せない、とは限らない
ボクが普段子どもたちと接している現場では、入ってくる子の90%以上が英語初心者です。
だから最初から英語をペラペラ話せないのは当たり前。
それよりも気になるのは、その子の「心の準備」です。
たとえば新1年生なら、新しい学校生活が始まったばかり。
そこからさらに新しい学童へ行き、知らない大人や友達に囲まれ、そのうえ英語まで始まる。
大人が思っている以上に、いくつものハードルを一度に越えようとしている子もいます。
オンライン英会話でも同じです。
・オンラインで人と話すことに慣れている?
・知らない人と1対1で話すことに慣れている?
・外国人と話したことがある?
・そのうえで、英語を話した経験はある?
「英語が話せなかった」の前に、こんな段階があるのかもしれません。

「分かる」と「口に出せる」は別のこと
以前、ボクの現場でも、簡単な要求はできるだけ英語で伝えてもらおうとしていた時期がありました。
必要なフレーズは何度も教えていましたし、子どもから見える場所にも書いてありました。
それでも、必要なときにその言葉を言い出せなかった子がいました。
その経験から強く感じたことがあります。
知識として「分かっている」ことと、それを実際に人に向かって「口に出せる」ことは同じではありません。
特に子どもにとって、慣れない英語を自分の口から出すことには勇気が必要です。
だからボクは、英語を使わせることより先に、
「ここなら間違えても大丈夫」
「困ったら助けてもらえる」
と思える安心感を大切にしたいと考えています。
まず「本当に人見知りだから?」を考えてみる
無料体験でほとんど話せなかったとしても、すぐに「人見知りだから」と決めなくていいと思います。
理由はいくつも考えられるからです。
先生のテンションが合わなかった?
元気いっぱいでノリのいい先生が大好きな子もいます。
一方で、初対面から大きなリアクションでどんどん話しかけられると、それだけで圧倒されてしまう子もいます。
先生の良し悪しではなく、その子との相性です。
日本語がないことが不安だった?
英語がまったく分からなかったとは限りません。
「困ったときに日本語で助けてもらえない」
という状況そのものが不安だった可能性もあります。
最初は日本語で安心できる先生から始めて、慣れてきたら英語だけのレッスンへ移る方法もあります。
外国人や見慣れていない人に緊張した?
外国人講師とのレッスンが初めてなら、英語以外の部分に戸惑うこともあります。
髪型やひげ、声や表情、肌の色など、普段接している大人との違いに驚く子もいます。
これは講師の良し悪しとはまったく別の話です。
「外国人が苦手」と決めるのではなく、まだ見慣れていないだけかもしれません。
人見知りというひとことで片づけず、「何に緊張しているんだろう?」と一つずつ考えてみると、その子に必要なサポートが見えやすくなります。
人見知りの子だからこそ、先生との相性を見てほしい
オンライン英会話は基本的に1対1です。
これは大人でも同じですが、1対1だからこそ「誰と話すか」はかなり重要です。
ひとりの先生と合わなかったからといって、オンライン英会話そのものが合わないとは限りません。
「講師を選べる」だけでは分からない
オンライン英会話を比較するとき、「講師○○人在籍」という数字をよく見かけます。
でも実際に使うときに大切なのは、人数だけではありません。
たとえば講師が10人在籍していても、わが家がいつも受けたい18時に選べる先生が2人しかいなければ、実際の選択肢は2人です。
反対に講師数が多くなくても、いつもの時間に相性のいい先生を選べるなら、それで十分なこともあります。
無料体験では、
・先生を変更できる?
・同じ先生を続けて選べる?
・どんな条件で先生を探せる?
・いつも受ける時間に何人くらい選べる?
・先生へのリクエストを伝えられる?
といったところまで実際に確認してみてください。
無料体験では「何語話せたか」以外も見てみよう
人見知りの子の無料体験では、「英語を何個言えた?」だけで評価しなくていいとボクは思っています。
それより見てほしいことがあります。
好きなものの話になったとき、反応した?
先生が、
「何が好き?」
と聞いて、ゲームやキャラクター、動物、スポーツなど、その子の好きな話題になったとします。
英語では答えられなくても、
表情が変わった。
うなずいた。
何か言おうとした。
親に「○○って英語で何て言うの?」と聞いた。
そんな反応があれば、コミュニケーションの入口には立っているのかもしれません。
英語を話せたかだけではなく、「この先生に何か伝えたいと思ったか」を見てみる。
好きなものなら、子どもにも言いたいことがあります。
その「伝えたい」が出てきたら、英語はあとからついてくる可能性があります。
小さな変化も見てみよう
たとえば、
□ 最初は固まっていたけれど、最後には笑っていた
□ 質問には答えなかったけれど、先生の顔を見ていた
□ 好きなものの話には反応した
□ レッスン後に先生の話をした
□ 「またやる?」に嫌とは言わなかった
□ 親が少し離れても大丈夫だった
こうした小さな変化も、「慣れてきたサイン」かもしれません。

1回話せなかっただけで決めなくてもいい
人見知りの子にとって「慣れること」は安心感につながります。
だから、できるなら1回だけではなく、少し期間を見てみるのもひとつの方法です。
たとえば、
1回目:ほとんど固まっていた
2回目:先生の顔を見るようになった
3回目:好きな話題に反応した
4回目:一言だけ自分から伝えようとした
これなら、英語力とは別のところで大きな変化が起きています。
逆に、何度か試しても最初とほとんど反応が変わらないなら、
「オンライン英会話は絶対無理」
ではなく、
「今はまだタイミングじゃないのかも」
と考えてもいいと思います。
長く続ければいいという話でもありません。
そのため無料体験を選ぶときには、体験できる回数や期間、入会後の解約条件なども確認しておくと安心です。
最初は親が横にいていい
ボクは、人見知りの子なら最初は親が横にいていいと思っています。
むしろ最初は、そばにいて安心させてあげたい。
子どもは英語が分かっていて、言いたいことも分かっているのに、
「えー、何て言ったらいいの?」
と親に確認することがあります。
これは必ずしも答えが分からないからではありません。
「これでいい?」
と確認して安心したいこともあります。
最初は、
「分からなかったらいつでも聞いていいよ」
くらいでいい。
そして慣れてきたら、
「ちょっとお皿洗ってくるね」
と数分だけ離れてみる。
少しずつ親が手を出さなくなり、最終的に、
親+子ども+先生
だった関係が、
子ども ⇄ 先生
になっていけばいいと思います。
親だって、毎回ずっと付き添っていたら大変ですからね。
人見知りの子は「どんな安心が必要?」から選んでみる
人見知りの子に「絶対このオンライン英会話がおすすめ」という答えはありません。
子どもによって、安心できる条件が違うからです。
ここでは「人気順」ではなく、どんな安心感を求めるかから3つのサービスを考えてみます。
日本語があると安心できる子|GLOBAL CROWN
英語だけのレッスンになると急に不安になる子なら、日本語でフォローできる先生を試してみる方法があります。
GLOBAL CROWNは、日英バイリンガル講師によるマンツーマンレッスンです。
無料体験は2回。
先生を自分で毎回指名する仕組みではなく、複数の先生との相性を見ながらマッチングしていくスタイルです。
「困ったら日本語でも聞ける」という逃げ道があるだけで、安心して参加できる子もいます。
同じ先生に慣れていきたい子|QQキッズ
「この先生なら大丈夫」という相手を見つけて、少しずつ関係を作っていきたい子にはQQキッズも候補になります。
QQキッズでは教師を自分で選ぶことができ、お気に入り登録もできます。
同じ教師・時間帯で継続するための指名予約機能もあります。
無料体験は2回です。
ただし、希望する先生が毎回必ず予約できるわけではないため、相性のいい先生を何人か見つけておくという考え方も必要です。
何人か試して相性を探したい子|ネイティブキャンプキッズ
「1回だけでは分からない」「先生を変えたときの反応も見てみたい」という家庭なら、体験できる期間や回数も重要です。
ネイティブキャンプキッズは7日間の無料トライアルがあり、無料期間中も回数無制限でレッスンを利用できます。
空いている講師を選んで予約なしで受けることもでき、保護者の付き添いも可能です。
何人かの先生を試して、
「この先生だと笑う」
「この話し方なら反応する」
といった違いを見る使い方もできます。
※無料体験の内容や利用条件は変更される場合があります。申し込み前に各サービスの公式サイトで最新情報をご確認ください。
サービス全体の選び方を知りたい方は、こちらの記事でも子どものタイプからオンライン英会話を考えています。

人見知りだから「向いていない」と決めなくていい
英語をたくさん聞くことも、単語を覚えることも大切です。
でも、子どもが実際に人とことばを交わすとき、その土台には心の安心感が必要だとボクは思っています。
英語を話す準備より先に、安心して人と話せる準備が必要な子もいます。
無料体験で話せなかったら、
「やっぱり人見知りだからダメだった」
と決めるのではなく、
「この子は、どんな条件なら安心して話せるんだろう?」
と考えてみる。
先生を変えてみる。
日本語でフォローできる環境を試してみる。
好きなものの話をしてくれる先生を探してみる。
最初は親が横にいて、少しずつ離れてみる。
それでも今は難しそうなら、一度お休みしてもいい。
無料体験は、「このスクールに入るか」を決めるだけの時間ではありません。
その子が安心して英語を使える条件を探す時間として使ってみてもいいのではないでしょうか。
