こんにちは!@Wavyです。
今回はフォニックスです。
最近の子供の英語学習には、必ずフォニックスが入ってきます。でも実際みなさん「フォニックス」ってどのくらい知ってますか?英会話スクールや子供英語教材に出てきたから子供にやらせたいけど、あんまり良くわかってないかも・・・そんな保護者の皆様に読んでもらいたいです。
- フォニックスとは何か
- 子供のフォニックスの学び方
- 子供がフォニックスを学ぶメリット・デメリット
- 親が子供にフォニックスを教えるためのポイント
- 実際フォニックスを身につけてる子供達が使っている教材はコレ
この記事を書いた人
- 7歳と5歳の2児の父
- 100名以上が通う英語学童を現在運営中
- カナダでのワーホリ、その他海外生活経験あり
- 小学生の放課後を英語で過ごす「放課後留学」提唱中
Twitter:(@wavy_english)
フォニックスってどういうもの?
フォニックス(Phonics)とは、簡単に言ってしまえば「英単語の発音と綴りの関係性をルール化させた学習法」です。
実はフォニックスは、英語圏の英語ネイティブの子ども達が正しい発音を身に付け、その音で英単語の綴りが書けるようにするために作られた学習法なんです。
英語ネイティブの子供たちの学習法だったので、我々日本人にはあまり馴染みが無かったのも当然ですよね。日本語と英語には色々と違いがありますが、例えば日本語の場合は「あいうえお」を覚えれば、知らないひらがなの言葉も読めますが英語の場合はそうはいかないんです。
英語の場合、アルファベット「ABC」を「エー、ビー、シー」という音で覚えても、単語の発音とは結び付かないんです。
例えば「DOG」は「ディー、オー、ジー」という読み方を知っていて発音できても「ドゥオッグ」と正しく単語を発音する事はできないですよね。だから英単語を見てそのまま発音できるルールを覚える必要がある。それが、フォニックスなんです。
- 日本語のひらがなは50文字で50音
- 英語のアルファベットは26文字で42音
ちなみにフォニックスのルールを身につけると、英単語70%程度の読み書き・発音ができると言われているんですよ!
フォニックスのルールとは?
フォニックスはルールを覚える学習法という事ですが、ではそのルールってどんなものでしょうか。
例えば、アルファベットはA(エイ)B(ビー)C(シー)・・・と読むが、フォニックスで読む場合にはA(ア)B(ブ)C(ク)・・・という「音」で読んでいきます。
細かいルールについてはこちらのサイトなどでも説明されていますが、子供がフォニックスを身に付ける上で一番大切で簡単なことは・・・
アルファベットそれぞれをどのように読むのかを覚える事!
これさえ丸暗記してしまえば、小学生レベルでの英単語はほとんど問題ありません。大人の場合は理論的にロジックがないと理解できないですが、子供の一番の強みはロジックが無くても丸暗記する能力が非常に高いという事。今の子供時代のウチに、どんどん丸暗記して脳の倉庫に保管していきましょう。
小学生でも丸暗記しやすいように「アルファベット」「フォニックス発音記号」「発音」をすべて記載した「フォニックス発音一覧表」を作製してみました。これだけ覚えてしまえばOK!
もし宜しかったら【無料画像】なのでプリインとアウトして、部屋に貼ったりトイレに貼ったりwしておうち英語に活用してみてください!
ただ、誰もがいきなりこれから丸暗記すれば良いという訳でもないのです。フォニックスの学習に関しては賛成や反対、赤ちゃんの時から学ぶのが良いなど、色々な意見があります。
ボクが幼児英語教育の現場を長年運営してきた結果、子供にフォニックスを身に付けさせる為には、学ぶ前の準備とその後の学ぶ順番さえ守れば上手く英語力向上に役立てる事ができるという事が、これまでの生徒を見てきて分かったのでご紹介します。
フォニックスを学ぶ前にやっておくこと3つ
- アルファベット「ABC・・・」の音を理解している
- アルファベット「ABC・・・」の順番を理解している
- アルファベット「ABC・・・」を書くことができる
アルファベットの基本を理解してる前提がある上でフォニックスを学習していくと、違いを理解しながら進めていけるので余計な説明もいらず、その知識が無い子よりも理解が早くスムーズにフォニックスを受け入れていました。
アルファベットがまだ書けない、もしくは書き方やバランスが苦手(←英語学童でも本当に多いw)なお子さんには、英語学童でもいつも使っている指でなぞってアルファベットの形を覚える「フィンガーフォニックス」がおススメ!
フォニックス賛否のひとつに「アルファベットを理解する前にフォニックスを学習スタートさせた方が迷ったりしない」というのがありますが、2つのものがあれば順番はどうあれ迷うので、ひとつずつの違い(すみわけ)をきちんと説明し、練習していくことで理解力や英語力向上に大いに役立つことが実際確認できています。
そしてその後大切なのが、フォニックスを学ぶ(教える)順番です。
フォニックスを身に付ける為の、学ぶ(子供に教える)順番
- 視覚から学ぶ
- 聴覚から学ぶ
- 身体で覚える
- フォニックスのルールを理解する
- あとは繰り返し!
いきなりフォニックスルールを理解させるのではなく、階段を上るイメージで低いところから一歩ずつ順番に進めていくことが、フォニックスを理解する近道になります!
1、視覚から学ぶ
まずはフォニックスというものを学んでいくための第一歩として、視覚からフォニックスに触れてみることをお勧めします。これは例えば受験勉強の際の参考書を勉強する時などに用いるような、1回目の「何も考えずまずは読んで、なんとなく全体像を把握しよう。」という段階。その為、ここでは何となく「フォニックスってもんがあるんだな」程度の理解でOK。
いきなりテキストだと幼児期は難しいので、動画で学ぶのをお勧めします。
2、聴覚から学ぶ
聴覚から学ぶという所で大切なのは、リズムを理解することです。視覚では形で覚えてきましたが、聴覚からはリズムや各アルファベットの発音の仕方を覚えます。ここで大事なのが歌を覚えることで、読み方やリズムを習得します。
お勧め動画はこちら。
3、身体で覚える
この段階から自分で発音をしていきます。自分で本当に発音する際には、親や先生がフラッシュカードを使いにランダムに繰り返し練習することで、反射的にフォニックスの発音が出てくるようになるのです。これは実際に英語学童でも子供たちに繰り返し行っていますが、日常的に繰り返し行うことで子供達は英単語を読む際に自然にフォニックスで発音できるようになっています。この段階でのポイントは、アルファベット1つ1つの発音を身体で覚える事です。
英語学童では、こんなフラッシュカードを使っています。
4、フォニックスルールを理解する
ここからフォニックスのルールを使って単語を読んでいきます。もちろんベースとなるのはフォニックス一覧表をご活用いたいただき、子音と母音を合わせて発音する「ブレンディング」などを使ってCVC 単語の練習をしていきます。
5、繰り返しの練習
とにかくフォニックスは繰り返しの練習が大事。
1日、2日でできるようになるものではないし、これはいつも英語に触れているネイティブの子供たちが英語を身に付けるための学習法である事をお忘れなく!なのでフォニックス発音一覧表や、フラッシュカード、無料動画などを色々利用して、日常的にフォニックスに触れる時間を増やしましょう。
英語学童でも夏休みのサマースクールや長期休みで時間がある時には、フォニックス動画を掛け流して、繰り返しフォニックスルールや音に触れられるようにしています。夏休みのサマースクールは、長時間英語に触れられるので英語力もびっくりするほど伸びるんです!
自然に視覚や聴覚に働きかけるのは、脳科学的にも非常に良いみたいですからね~。ちなみに英語学童で良くかけ流ししていて、子供達にも大人気の動画が、こちら。
でもまだお子さんにフォニックスを学ばせるか迷われている方に
改めてフォニックスを学ぶメリット・デメリットをお伝えしておきますね。親が絶対に気を付けなければならないことがあるんです!
子供がフォニックスを学ぶ(教える)メリット・デメリット
メリット
- 子供(幼少期)の脳は、耳から聞いてそのまま丸暗記できる。
- 初めて聞いた単語でも、文字で書けるようになる。
- 初めて見る単語でも、正しい発音で読めるようになる。
- 英単語の70%程度は、読み書きできるようになる。
最大のメリットは、幼少期にフォニックスを身に付けておくことで、今後「英語が読めない」や「単語が書けない」などによる英語嫌いになる事を防ぐことができる。
確かに、英語が苦手になる最初の理由って「英語が読めない」「単語が書けない」から始まる子がおおいのよね・・・
でも、デメリットもあるの?
デメリット
- 学ぶ(教える)順番を間違えてしまうと、結局英語学習に迷いが出る原因になる。
- 初めて見る英単語でもそのまま読めてしまうので、意味は理解していなくても読めてしまう事。
- フォニックスのルールに基づいて対応できるのが70%程度なので、フォニックスですべて対応できる訳ではない。
最大のデメリットは、子供に学ばせようとしている親がフォニックスを理解していないコト!
そうなのよね・・・
正直、親としてどう学ばせていいのか、どうやって教えていいのか
分かたないのよね~
親はどうしたらいいのかしら・・・
親が子供にフォニックスを学ばせる(教える)ために、やるべき事は1つ
フォニックス関連の本やサイトなどは、山ほどあります。たくさんの良い情報があるにはありますが・・・
正直、何からやっていいのかい分からない。。
っという声を本当によく聞きます。だから言わせてください、やる事はたったひとつだけー!
フォニックス関連本をどれでも良いのでたった1冊だけ、1冊だけですべて読んでください!
色々見ると本当親が迷ってしますので、1冊の本を読んでそのやり方を実践してください。もしそれでもどの本が良いのか探している方は、ボク達が実際英語学童で指導する際に使用している「ジョリーフォニックス」を紹介しますね。
この「ジョリーフォニックス」は、ティーチャーズブックで英語学童の生徒にフォニックスを教える際に実際に使用しているものです。まずはこの本を購入して、親がフォニックスを理解し一緒に実践していきたいと思えたら、スチューデントブックもあるので、そちらも購入しても良いかと思います。
「ジョリーフォニックス」は、イギリスのネイティブの子供たちの英語指導に使用されています。また、この本をボクたちが英語指導の実際の現場で使用している大きな理由のひとつは、この「ジョリーフォニックス」での指導法は、読み書きが苦手(ディスレクシア)な子たちに向けてイギリスの小学校が開発したものなのです。
なので視覚・聴覚・ジェスチャーを交えての反復練習というのがベースとなっています。だからこそ子供達、特に非英語ネイティブの日本人の子供達へのフォニックス指導には最適だと、この本を使用しているのです。
ご自宅でのフォニックス学習をお考えの親御さんは、まずは親がこの本をしっかり読みこんでフォニックス学習をきちんと理解しましょう。それがお子さんのフォニックス学習の成功へ繋がります。
まとめ
どうでしたでしょうか、やはり親がフォニックスを理解し、お子さんと一緒に実践する事が大切ですね!では、今回のポイントをまとめますね。
- 学ぶ順番を意識して、ステップバイステップで進める。
- 繰り返しの反復練習で、身体にしみ込ませる。
- 親がしっかりフォニックスを理解し、一緒に実践していく。
ぜひフォニックスをお子さんが身に付けて、英語力を一気に伸ばしていっていただける事を願ってます!