子どもには、できれば「自然な英語」を身につけてほしい。
家庭で英語に取り組んでいると、そう思うこともあるのではないでしょうか。
でも、「自然な英語」って何でしょう?
ネイティブのような発音で話すこと?
難しい単語やフレーズをたくさん知っていること?
ボクは英語を学ぶ子どもたちを見てきて、必ずしもそれだけではないと感じています。
大切なのは、覚えた英語をテストのためだけの知識にせず、自分の気持ちや考えを伝えるために使ってみること。
この記事では、子どもが実際のコミュニケーションで使える英語に近づくために、小学生のうちから大切にしたいことを考えてみます。
この記事について
この記事では、
・「自然な英語」をどう考えればいい?
・子どもが英語を使えるようになるために大切なこと
・家庭でできる英語との接し方
・実際に英語を使う機会の作り方
を、英語を学ぶ子どもたちを見てきた経験を交えながら紹介します。
「ネイティブのように話すこと」を目標にするのではなく、子どもが英語をコミュニケーションの道具として使っていくことを大切に考えています。
そもそも「自然な英語」って何だろう?
「学校で習った英語なのに、実際の会話ではあまり聞かない」
逆に、
「教科書では見たことがないけれど、会話ではよく使われている」
英語に触れていると、そんな表現に出会うことがあります。
だからといって、学校で習う英語が間違っているわけではありません。
学校英語は、文法や語彙など英語の土台を作るために大切です。
一方、実際のコミュニケーションでは、相手や状況によって表現は変わります。
たとえば、
“I’m hungry.”
というシンプルな表現でも、子どもが本当にお腹が空いたときに自分から言えたなら、それは立派なコミュニケーションです。
難しい英語を話すことより、「自分が伝えたいこと」を英語で伝えられることのほうが大切です。
「ネイティブみたいに話せるか」だけを基準にせず、
その子が英語を使って誰かとコミュニケーションできるか。
そんな視点で考えてみてもいいと思います。
① 英語を「勉強」だけで終わらせない
英単語を覚える。
文法を勉強する。
英検に挑戦する。
どれも英語力を伸ばすために役立ちます。
ただ、子どもが英語を実際に使えるようになるためには、覚えた英語を使ってみる経験も必要です。
たとえば、
“Can I have this?”
“I don’t know.”
“I like this!”
こんな短い英語でも十分です。
実際の場面で英語を使って、
「伝わった!」
という経験ができると、英語は単なる勉強ではなくなっていきます。
英語を覚える時間と、英語を使ってみる時間。
両方を少しずつ作っていくことが大切だと思います。

② 実際の英語に定期的に触れる
英語を自然に使えるようになるためには、実際に使われている英語に触れることも大切です。
ただし、これは必ずしも
「毎日ネイティブスピーカーと話さなければいけない」
という意味ではありません。
英語の絵本。
動画。
音声教材。
オンライン英会話。
英会話教室。
英語学童。
今は家庭でも、いろいろな方法で英語に触れられます。
大切なのは、特別なことを一度だけするよりも、その家庭で続けられる方法を見つけること。
英語に触れる方法より、「無理なく続けられる環境」を作ることを大切にしてみてください。
毎日5分でもいい家庭もあれば、週に一度オンライン英会話をする家庭もあります。
英語学童などでまとまった時間、英語環境に入る方法が合う子もいます。
「これをやらなければ英語は身につかない」と決める必要はありません。
子どもの性格や興味、家庭の生活リズムに合わせて選んでいいと思います。
フォニックスも英語の音に触れる入口になる
英語の文字と音の関係を学ぶ「フォニックス」も、英語の音に親しむ方法のひとつです。
単語を丸暗記するだけではなく、
「この文字はこんな音になるんだ」
という感覚を少しずつ身につけていきます。

ただし、フォニックスだけで会話ができるようになるわけではありません。
音のルールを知ることと、実際に英語を聞いたり話したりすることを組み合わせていくのがおすすめです。
③ 自分の気持ちを英語で伝えてみる
子どもの英語を見ていて面白いのが、覚えたフレーズをそのまま使うだけではなく、少しずつ自分なりに使い始める瞬間です。
最初は、
“I like soccer.”
でも十分。
そこから、
“I like soccer because it’s fun.”
のように、自分の気持ちを少し足せるようになっていきます。
完璧な文法でなくても、
「これを伝えたい」
という気持ちが先にある。
そこから必要な言葉を覚えていくこともあります。
「正しい英語を言わせる」ことばかり考えず、まずは子どもが英語で何かを伝えようとしたことを大切にしたいところです。
家庭で「英語を使う機会」をどう作る?
ここまで読んで、
「でも家では英語を話す相手がいない」
と思った方もいるかもしれません。
親御さんが英語を話せなくても、できることはあります。
英語の動画を一緒に見る。
英語の絵本を読む。
フォニックス教材を使ってみる。
英語のゲームで遊ぶ。
そして、実際に人と話す経験を作りたいなら、オンライン英会話や英会話教室などを利用する方法もあります。
オンライン英会話なら自宅から参加できるため、送迎が難しい家庭でも「実際に英語を使う時間」を作りやすいのがメリットです。
ただし、オンラインで知らない人とやり取りするサービスを子どもが利用する場合は、保護者がサービス内容や利用方法を確認し、年齢に応じてそばで見守ることも大切です。

英語学童という選択肢もある
放課後にまとまった時間、英語に触れられる方法として英語学童もあります。
英語学童では、英語のレッスンだけではなく、遊びや生活の中で英語を使う施設もあります。
ただし、英語学童ならどこでも同じというわけではありません。
英語を使う時間、カリキュラム、スタッフ、料金、送迎などは施設によって違います。
「英語をたくさん話せそうだから」という理由だけで決めず、その子が楽しく通えそうかも含めて考えてみてください。



「ネイティブみたいに」をゴールにしなくてもいい
子どもの英語について考えていると、
「発音をもっと良くしたい」
「もっと自然な表現を覚えてほしい」
と思うこともあるでしょう。
もちろん、それ自体が悪いわけではありません。
でも、英語を使う目的は「ネイティブのようになること」だけではありません。
英語を使って、
誰かと話せた。
自分の好きなものを伝えられた。
知らなかったことを知れた。
友達ができた。
そんな経験の積み重ねも、子どもにとって大切な英語学習だと思います。
まとめ|自然な英語は「使ってみる」ところから
子どもが実際のコミュニケーションで使える英語を身につけるために大切にしたいのは、
英語を勉強だけで終わらせないこと。
実際の英語に継続して触れること。
そして、自分の気持ちを英語で伝えてみること。
この3つです。
特別な英語環境を用意しなければいけないわけではありません。
家庭でできることから始めてもいいし、必要になったらオンライン英会話や英会話教室、英語学童などを利用する方法もあります。
その子に合った方法で、
「英語を知っている」から「英語を使ってみる」へ。
少しずつ経験を増やしていけばいいと思います。
