小学生なら、まずは「英語の音に触れる」ところから始めるのがおすすめです。
いきなり英単語を何十個も覚えたり、英文法を勉強したりする必要はありません。
小学校の外国語教育でも、まず英語を聞いたり話したりしながら音声に慣れ、その後、読む・書く活動へ少しずつ広げていく流れが取り入れられています。
英語を聞く。
まねして言ってみる。
アルファベットや文字に触れる。
文字と音の関係を知る。
そして、少しずつ読む・書くへ進んでいく。
大切なのは、最初から全部やろうとせず、子どもの現在地に合ったところから始めることです。
すでに英会話教室などで英語に触れている子なら、途中のステップから始めてももちろん大丈夫です。
では、英語初心者の小学生を想定して、順番に見ていきましょう。
この記事について
小学生の英語をこれから始めたいけれど、「何からやればいいの?」と迷っている方向けの記事です。英語の音に触れるところから、発話・アルファベット・フォニックス・読み書きまで、初心者の子どもが無理なく進めやすい順番を紹介します。
初心者の小学生におすすめしたい英語学習の順番
小学生の英語を始める方法は、家庭によってさまざまです。
おうち英語から始める家庭もあれば、英語イベントや英語教室、オンライン英会話など、実際に英語を使う環境からスタートする家庭もあります。
「うちの場合は、どこから始めるのが合っているかな?」と迷ったら、まずはこちらのフローチャートでチェックしてみてください。

あなたのご家庭は、どのTYPEになりましたか?
※このチェックは、どの方法が「正解」かを決めるものではありません。
子どもの性格や英語経験、家庭で続けやすい方法によって、スタート地点は変わります。まずは無理なく始められそうな方法から、英語に触れる機会を作ってみてください。
そして、どの方法から始める場合でも、英語そのものを身につけていく流れには共通する部分があります。
ここからは、英語初心者の小学生が学習を進めるときの目安を、5つのSTEPに分けて見ていきます。
STEP1|まずは英語の音に触れる
最初のステップは、英語を「勉強する」というより、英語の音をたくさん聞いてみることです。
英語の歌を聞いたり、子ども向けの英語動画を見たり、英語の絵本の読み聞かせを聞いたりするところからでも十分です。
この段階では、すべての意味を理解する必要はありません。
「この言葉、聞いたことがある」
「この歌、なんとなく分かる」
そんな経験を少しずつ増やしていきます。
毎日長時間取り組むよりも、子どもが嫌にならない範囲で英語に触れる機会を作ることから始めてみましょう。
STEP2|聞いた英語をまねして言ってみる
英語の音に少し慣れてきたら、聞いた言葉を実際に口に出してみます。
Hello!
Thank you!
I like dogs.
I’m hungry.
最初は、このくらいの短い英語で十分です。
大切なのは、発音や文法を完璧にすることではなく、「英語を聞いて、自分でも言ってみた」という経験を作ることです。
英語を学んでいる子どもたちを見ていると、知っている英語が実際に通じたり、聞き取れたりしたときに、とてもうれしそうな表情をすることがあります。
そうした小さな「できた!」が、次の英語への興味につながっていきます。
STEP3|アルファベットと英語の音をつなげる
英語を聞いたり話したりすることに慣れてきたら、少しずつ文字にも触れていきます。
まずはアルファベットを見て、
「これはA」
「これはB」
と分かるところからで大丈夫です。
ただし、ABCを順番に言えることだけがゴールではありません。
英語では、文字には「名前」と、単語の中で使われる「音」があります。
たとえばアルファベットのAを「エイ」と読むことを知るだけでなく、appleなどの単語ではどんな音として使われているのか。
こうした「文字と音」の関係に気づいていくことが、次のフォニックスにもつながります。
STEP4|フォニックスで文字と音の関係を知る
アルファベットに慣れてきたら、フォニックスを取り入れるのもおすすめです。
フォニックスとは、英語の「文字」と「音」の関係を学ぶ方法です。
たとえば、知らない英単語を見たときにも、文字と音のルールを手がかりに「こんなふうに読むのかな?」と考えられるようになります。
フォニックスは、英単語を丸暗記するのではなく、英語の文字と音の関係を知るための学習法です。
ただし、フォニックスも一気にすべて覚える必要はありません。
英語の音に触れながら、少しずつ文字との関係を知っていけばOKです。

STEP5|読む・書くにも少しずつ広げる
英語の音や文字に慣れてきたら、簡単な単語や短い文章を読む・書く活動にも広げていきます。
cat
dog
book
I like soccer.
I have a dog.
最初は、このくらいの簡単な英語からで十分です。
ここでも、最初から大量の英単語を書かせたり、難しい英文を覚えさせたりする必要はありません。
聞いたことがある英語を読んでみる。
知っている単語を書いてみる。
そんなふうに「聞く・話す」と「読む・書く」を少しずつつなげていくと、子どもにとっても取り組みやすくなります。
小学生の英語で最初からやらなくてもいいこと
小学生の英語学習について調べていると、「これもやらなきゃ」「あれも必要」と焦ってしまうことがあります。
でも、英語を始めたばかりなら、最初からすべてをやる必要はありません。
英単語を大量に暗記する
もちろん、英語を学んでいくうえで単語を知ることは大切です。
ただ、英語を始めたばかりの子どもに、いきなり大量の単語を暗記させる必要はありません。
実際に聞いたり使ったりしながら、
「dogって犬なんだ」
「hungryってお腹がすいたときに使うんだ」
と、言葉と意味がつながっていく経験も大切です。
難しい英文法を覚える
小学生の段階から、英文法を細かく説明することを急ぐ必要もありません。
まずは、
I like ~.
I can ~.
Do you like ~?
など、実際に使える短い表現にたくさん触れる。
そのあとで、「こういうときは、この形を使うんだ」と少しずつルールを知っていく方法もあります。
いきなり英検対策だけにする
英検を目標にすること自体は、悪いことではありません。
「○級に合格したい」という目標が、子どものモチベーションになることもあります。
ただ、英語にほとんど触れたことがない段階から、英検問題だけを英語学習の中心にする必要はありません。
まず英語そのものに触れ、少しずつ「分かる」「読める」が増えてきたところで、英検を一つの目標として利用する方法もあります。

家庭では何を使って英語を始めればいい?
英語を始める順番が分かったら、次に気になるのが「家では何を使えばいいの?」ということだと思います。
高価な教材を最初からそろえる必要はありません。
子どもの興味や家庭の生活スタイルに合わせて、続けやすいものから試してみましょう。
無料の英語動画や歌から始める
いちばん手軽なのは、英語の歌や子ども向け動画です。
音楽やキャラクターが好きな子なら、「英語の勉強をする」という感覚をあまり持たずに英語の音に触れられます。
最初は見るだけでもOK。
お気に入りができたら、一緒に歌ったり、知っている言葉をまねしたりしてみると、聞くことから話すことへ自然につなげられます。
英語絵本や教材を使う
絵本やカード、英語教材などを使う方法もあります。
特に絵本は、イラストから内容を想像できるので、すべての英語が分からなくても楽しみやすいのがいいところです。
子どもが好きなキャラクターやテーマから選ぶのも一つの方法です。
英語を使ったプレゼントを探している方には、実際に使ったものや遊んだものをまとめたこちらの記事もあります。

英語学習の現場でも、Oxford Reading Tree(ORT)の絵本を使っている子どもたちを見てきました。
絵本なら「勉強する」という感覚だけではなく、イラストやストーリーを楽しみながら英語に触れられます。最初からすべての英文を理解しようとせず、親子で絵を見ながら楽しむところから始めてもいいと思います。
オンライン英会話を使う
英語を聞くだけでなく、「実際に誰かと話してみる」機会を増やしたい場合は、オンライン英会話という選択肢もあります。
自宅から参加できるので、教室への送迎が必要ないのも大きなメリットです。
一方で、人と話すのが好きな子もいれば、最初は緊張してしまう子もいます。
無料体験などを利用しながら、その子に合うかどうかを見てから始めるのがおすすめです。
GLOBAL CROWNは、子ども向けのオンライン英会話です。いきなり入会するのではなく、まずは無料体験でお子さんに合うか確かめられます。
▼ GLOBAL CROWNの無料体験はこちら
グローバルクラウン家庭学習だけが正解ではない
ここまで家庭でできる英語学習を紹介してきましたが、もちろん家庭学習だけが正解というわけではありません。
英会話教室。
オンライン英会話。
英語学童。
それぞれに違った良さがあります。
一人で教材に取り組むのが好きな子もいれば、友だちや先生と一緒に英語を使う方が楽しめる子もいます。
英語学童では、英語を「勉強する時間」だけではなく、遊びや生活の中で英語に触れられるのが特徴の一つです。
英語学童がどんな場所なのか知りたい方は、こちらの記事で1日の流れや料金、選び方まで紹介しています。

実際にどんな変化が期待できるのかについては、こちらも参考にしてください。

家庭、オンライン、教室、英語学童。
どれか一つが絶対に正しいというよりも、その子が「これなら続けられそう」と思える方法を探していくことが大切だと思います。
小学生の英語でいちばん大切にしたいこと
僕は英語学童の運営を通して、これまでいろいろな子どもたちが英語に触れる姿を見てきました。
最初から英語が得意な子ばかりではありません。
積極的に英語を話す子もいれば、最初はなかなか声を出せない子もいます。
それでも、昨日まで分からなかった英語が分かった。
聞いたことのある言葉が聞き取れた。
自分が言った英語が相手に伝わった。
そんな瞬間に、子どもの表情が変わることがあります。
英語学習というと、どうしても「何単語覚えた」「何級に合格した」といった成果に目が向きやすいものです。
もちろん、それも大切な成長です。
でも、英語を始めたばかりの小学生なら、その前に大切にしたいことがあります。
小学生の英語は、「どこまで先取りできるか」よりも、「また英語に触れたい」と思える経験を大切にしたいと僕は考えています。
英語は短期間で終わるものではありません。
だからこそ、最初の入口では焦らず、その子なりの「分かった!」「言えた!」「ちょっと面白い!」を増やしていきたいですね。
まとめ|小学生の英語は「楽しく触れる」ところから始めよう
小学生の英語を何から始めればいいか迷ったら、まずは次の流れを一つの目安にしてみてください。
- 英語の音に触れる
- 聞いた英語をまねして言ってみる
- アルファベットと英語の音をつなげる
- フォニックスで文字と音の関係を知る
- 読む・書くにも少しずつ広げる
すべてを一度に始める必要はありません。
英語の歌を1曲聞いてみる。
英語の絵本を1冊読んでみる。
Hello! と一緒に言ってみる。
最初は、それくらいでも十分です。
子どもの様子を見ながら、「これなら楽しめそう」というものを一つ選んでみてください。
そこから少しずつ、英語の世界を広げていきましょう。
